あらすじ
―智星歴150年。
かつて銀河全土を巻き込んだ大戦争「コズミック・ラグナロク」から150年余り。
超国家機構グノーシアのもとで再建された銀河秩序は、再び大きな岐路を迎えていた。
旧世紀から続く銀河最大級の民主国家・自由宇宙連合共和国(FSU)では、戦災亡命者や移民、低所得者層の支持を背景に、国家社会主義市民同盟《DVDA》が急速に勢力を拡大。連合政府及び軍中枢、産業へ食い込み、その影響力は国家そのものを変えつつあった。
一方、神聖ガルマニア帝国では、平民出身の青年アレン・マインツが第一皇女ブリュンヒルデを救った功績により、大聖人《グランド・ハイギス=アーク》として覚醒。皇帝よりアレンハルト・フォン・アールグリムの名と大公位を授かり、帝国元帥として帝国の英雄として名を馳せていた。
そんな彼のもとへ、一人の少女が訪れる。
エリナ・フォン・ローゼンシュテルン。
コズミック・ラグナロクによって故国を追われた門閥貴族ローゼンシュテルン侯爵家の令嬢である彼女が携えていたのは、自由宇宙連合国内で進行する大規模な陰謀を告発する極秘親書だった。
迫り来るクーデター。
暗躍するDVDA親衛隊。
自由宇宙連合を内側から変質させようとするシュペーア一族。
そして動き始めるグノーシア軍事機構デュナミス。
平和の時代に始まる新たな戦いは、やがて銀河全体を揺るがす「シュペーア動乱」へと発展していく――。
国家、信念、民族、そして未来。
星々の運命を懸けた銀河政治群像劇の1幕がここに開幕。