あらすじ
西暦二二四五年。
人類は、太陽の寿命が残り僅かであることを知った。
滅亡まで残された時間はわずか数十年。
この未曾有の危機を前に、国家間の争いは終結し、人類は史上初めて一つになった。
そして始まったのが、人類史上最大の計画――
【宇宙船地球号計画】。
人類を運ぶのではない。
地球そのものを宇宙船へと改造し、新たな恒星系へ移住する計画だった。
やがて人類は、太陽によく似た恒星「セカンドサン」を発見する。
しかし、そこには大きな問題があった。
生命が生存可能な軌道――ハビタブルゾーンは、わずか三つしか存在しなかったのだ。
そして、その席を狙っていたのは地球だけではない。
かつて火星へ移住した人類もまた、独自の文明を築き、新たな故郷を求めてセカンドサンへ向かっていた。
限られた未来。
限られた席。
生き残りを懸けた惑星同士の戦争が始まる。
地球航法局の下級職員モリト・アークは、地球中枢AI《ガイア》に選ばれ、人類の命運を左右する航法権限を託される。
戦うか。
奪うか。
それとも、全員が生き残る道を探すのか。
これは、太陽を失った人類が新たな故郷を目指し、再び一つになるまでの物語。
――宇宙船地球号、発進。