あらすじ
王国の王太子ヴァルザードの妻として、日陰で彼の執務や外交、軍事の裏を支え続けてきたリナタ。しかし、ヴァルザードは功績をすべて自分のものとした挙げ句、愛妾フェリシテを娶るためにリナタへ理不尽な離婚を突きつける。
ヴァルザードが私欲のために隣国への侵略戦争を企てているという、王国の極秘情報を握っていたリナタは、無謀な戦争で多くの民が傷つくのを止めるため、国を捨てる決意をする。
命からがら敵対国である帝国へと亡命したリナタを迎えたのは、冷徹無慈悲と恐れられる若き皇帝ゼクスハルトだった。王国の機密を差し出す代わりに身の安全を求めたリナタだったが、ゼクスハルトは彼女の傷ついた心と非凡な才を誰よりも深く理解し、優しく包み込んでいく。