あらすじ
体育準備室の中には、わたしと啓馬君が二人っきり。
とってもドキドキしてしまう。
だけど、これは大きなチャンスでもあるのだ。
彼にわたしのことをアピールしたい…
壁に全身が映るような大きな鏡がかけてある。
鏡の中にいるのは、田舎臭くて幼い女。いや、少女と表現した方が正しいだろう。
知性も感じられないし、だからと言って色気の欠片もない。
唯一の救いは、少女が非常にロリっぽいことか。
彼女の魅力を上げるために精一杯の努力と工夫をする。
半袖の体育着の襟を立てたり、ショートパンツに入れている裾を外に出したり、体育館シューズを脱いだりした。
女の脳の中は、啓馬のことでいっぱいだったのだが、気分が高揚しすぎていて、男の前では、なにも言えないし、男の体に触れることも叶わない。
女には腕力などないが、必要がなかったかもしれない。少なくとも男を振り向かせるためには。
この物語は男に興味を抱かせるための不器用な女の話である。
はずだったのだが、実は男は女から男に転生した「元女性」だったのである。