あらすじ
「あなたの弱点は、私だけが知っているわ」
私、西園寺 麗華(さいおんじ れいか)は、国内屈指のエリートが通う名門高校の2年生。そして、前世の記憶を取り戻した『現代乙女ゲームの悪役令嬢』だ。
記憶通りなら、あと一ヶ月後に私は全校生徒の前でヒロインをいじめた罪を着せられ、すべてを失う破滅ルートが確定している。
だが、黙って断罪されるつもりはない。
私は生き残るため、この学園を裏で牛耳る最大の黒幕――完璧で冷徹な生徒会長、九条 湊(くじょう みなと)に目をつけた。
誰も知らない彼の『ある秘密』を握った私は、彼を脅し、自らの「手駒(サーバント)」として主従契約を結ぶことに成功する。
「いいだろう。君の狂った遊戯に付き合ってやるよ、お嬢様」
「ええ、せいぜい私のために働きなさい」
傲慢な悪役令嬢を演じる私の心臓は、いつも破裂しそうなくらい鳴っている。なぜなら彼は、いつ私を裏切って噛み殺してもおかしくない猛獣なのだから。
これは、絶対に気を抜けない綱渡りの心理戦。そして、偽りの主従関係から始まる、世界で一番甘くて危険な共犯関係の物語。