あらすじ
南方連合国のギルドでは、今日もベテラン冒険者が命懸けのスライディング土下座をしている。
「頼む! 街だけは消し飛ばさないでくれぇぇ!!」
原因は、酒場の片隅で巨大な布巻きの鉄塊を枕に微睡むおっとり少女、シグ。
一見するとぽやんとした可愛らしい少女だが、彼女の正体は、神代の魔剣『ダーインスレイヴ』を片手で軽々と振り回す規格外の「歩く災害」だった。
シグを溺愛する美しいパーティーメンバーたち(※実はシグを神の座へ導くために降臨した本物の神様たち)と、流暢な人語で毒を吐く巨大な神狼と共に、彼女は今日もマイペースに冒険者生活を送っている。
「えっとぉ……お肉、食べに行きましょうよぅ」
そんな彼女の平穏な日常と「お昼寝の時間」を、北方の巨大な軍事帝国や、傲慢な古竜たちが知らずに脅かそうとするのだが――それは、絶対に踏んではいけない虎の尾だった。
「……うるさいですねぇ」
少女の目が冷徹な【狂戦士】へと切り替わった時。
魔法すら超越した『純粋な質量と剣圧』が、最強の将軍も、絶望的な大軍勢も、歴史的建造物も、すべてを理不尽に更地へと変える!
「ああっ! また地形が! 誰が上に報告して修理代を払うんだ!」(by 胃痛持ちの中間管理職・守備隊長)