あらすじ
「あなたの計算、どこかおかしくないかしら?」
その一言が、すべての始まりだった。
名門・華森学園で「高慢な悪役令嬢」として孤立する高校二年生、九条琴子(くじょう・ことこ)。彼女は巨大財閥の令嬢でありながら、ある理由から一族の中で冷遇され、学園でも「天使」と持て囃される生徒会長・白百合愛音(しらゆり・あのん)をいじめる悪女として扱われていた。
しかし、琴子には誰にも負けない武器があった。それは、嘘を許さない「数字を読む力」。
生徒会予算の小さな矛盾。それはやがて、九条財閥そのものを飲み込もうとする大人たちの巨大な「粉飾」へと繋がっていく。
味方はただ一人。琴子にだけ絶対的な忠誠を誓う、若く冷徹な専属執事・東雲(しののめ)のみ。
「お嬢様。愚か者たちに、真実という名の絶望を教えるお時間です」
これは、理不尽に虐げられた少女が、剣や魔法ではなく「知性」と「数字」、そして少しの狂気を帯びた主従の絆を武器に、自分からすべてを奪おうとした者たちから華麗にすべてを奪い返す、最高に気持ちのいい逆転劇。