あらすじ
「人間関係なんて、熱量と触媒次第で簡単に崩壊する」
幼馴染の裏切りにより、クラスで濡れ衣を着せられ完全に孤立した女子高生・水無月 雫(みなづき しずく)。電子書籍全盛の時代に、紙の匂いがする旧図書室に引きこもり、大好きな活字の世界と化学の参考書に没頭する彼女は、自らの『社会的死』を単なる物理現象として冷ややかに受け入れていた。
しかし、そんな彼女の平穏(という名の諦観)は、学校一のカリスマにして生徒会長の白鷺 凛音(しらさぎ りんね)によって破られる。
凛音は学園で起こる不可解な事件(ミステリ)の謎を解くため、雫の持つ異常なまでの「論理的思考力」と「化学的知識」に目をつけたのだ。
「あなたのその冷たい頭脳、私が買ってもいいかしら?」
これは、感情を切り捨てて論理だけで生きようとした少女が、ひとりの美しい少女に見出され、彼女の『専属探偵』として数々の謎を解き明かしていく物語。
そして、かつて雫を嘲笑し、切り捨てた者たちが、彼女の圧倒的な才能と、隣で微笑む生徒会長の権力によって、気づけば自滅していく痛快な逆転劇。