あらすじ

大学三年生。建築図面の構造美を愛し、夜は自室で低い声を多重録音して波形をいじる。それが僕の完結した、静かなセカイだった。あくる春の日、強引な先輩に誘われて辿り着いた体育館。そこで目にしたのは、冷徹なまでの美しさで君臨する絶対王者『天藍』と、泥臭く魂を震わせるチーム『朱雀』の演舞だった。 「お前のその耳と声が、新しい設計図の要になる」 差し出された鳴子。脳内で動き出す圧倒的な解像度の動線。 モニター越しに音を眺めるだけじゃ足りない。自分が作った重低音の中に、自分自身を叩き込みたい――! 建築の視点がチームの動線を一本の「線」へと繋ぎ、歌い手の耳が狂いのないリズムを刻む。 真夏の名古屋・栄を舞台に、孤独なクリエイターの「咆哮」がセカイの構造を塗り替える、熱狂の青春ストーリー。

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カクヨム
カクヨム2026/05/29
  • 現在の作品穿光のパルス