あらすじ
戦場で、赤ちゃんを拾った。
帝国と連邦の戦争の真っただ中。
“災厄の魔女”と恐れられる最強の魔法使いミアは、
崩れた廃屋の奥で、小さな命を見つける。
銀色の瞳を持つ、不思議な赤ちゃん。
爆発の中でも泣き叫ばず、
ただ「ふぇふぇ」と鳴くその子を、
ミアは見捨てられなかった。
名前は、ルナ。
こうして、
敵も城も山も吹き飛ばせる最強の魔女は、
突然、育児をすることになった。
ミルクの作り方は知らない。
オムツも替えたことがない。
生活費はほぼ野草のスープ。
だけど――
ルナが笑うと、
戦争が終わる。
ルナが歩くと、
止まっていた人たちが前を向く。
そして満月の夜、
ルナは時々、“誰も知らないもの”を見上げる。
この赤ちゃんは、本当にただの赤ちゃんなのか。
これは、
世界から恐れられた魔女が、
たった一人の赤ちゃんに“母親”にされていく物語。
戦争の傷跡が残る世界を旅する、
少し不思議で、優しくて、
時々とても泣ける、家族のファンタジー。