あらすじ
地方の食品会社で働く景司は、気が小さくて頼まれると断れない倉庫係。ある日、故障したラベルプリンターを「助けになれば」と触った結果、大量の誤印刷ラベルを暴走出力し、「冷凍うどん」が「冷凍うとん」になる大事故を起こしてしまう。責任を感じた景司は会社を休み、布団に閉じこもるが、同僚たちは怒るどころか大笑い。「助けようとしてくれたのは分かってる」と受け入れてくれる。その後も景司は、非常停止ボタンを空振りしたり、荷崩れを直して最後にトイレットペーパーを落としたりと失敗続き。しかし、不器用でも誰かを助けようと真っ先に動く姿は、少しずつ職場の信頼になっていく。やがて大きなトラブルの日、景司の行動が職場を救い、皆から「いると安心する人」と認められる。笑いと失敗の中に、人の温かさを描いたユーモア小説。