あらすじ
これは化物が〈隣人〉でありえた、最後の時代の物語――。
記憶を奪われた傍若無人な絵師×神主に化けた冷徹不器用な鵺
「――私を封じられるほど、強くなれ」
舞台は幕末。
鵺(ぬえ)の化物――嗣巳(つぐみ)との〈取引〉により、化物の魂を絵に宿し、居場所を与える〈化物絵師〉となった青年絵師・愁水(しゅうすい)。
化物を救わずにはいられない厄介なその性質で嗣巳を振り回す一方、
食道楽を謳歌し、男女どちらにも化ける嗣巳に振り回されもしながら、
愁水は江戸を揺るがす怪異騒動を落着させる日々を送ることになる。
利害で結ばれた二人の歪な道行きは、やがて愁水の忌まわしい過去へと繋がっていく。
激動の幕末を駆け抜ける二人が最後に辿り着くのは、救いか、それとも呪いか――。
※緊張感のあるバディものがお好きな方へ。
★江戸怪異譚&民俗学ライトミステリー
【カクコン11読者選考・最終26位(ライト文芸部門)】