あらすじ
王宮で“王の天秤”として数字の歪みを暴き始めた子爵令嬢キャル・キュレイション。
算術講習や算具の普及で少しずつ仲間を増やしていた彼女だったが、その才はついに商業国家ルクセリアにまで知られてしまう。
高待遇の誘い、強引すぎる引き抜き、そして王太子同士の思惑まで絡み、キャルの平穏はますます遠ざかっていく。
それでも彼女が手放さないのは、目の前の仕事と、自分の矜持。
これは、数字を読める一人の侍女見習いが、国を越えて狙われながらも、今日も「面倒ですね」とぼやきつつ紙の山に立ち向かう物語、第二幕。