あらすじ
卒業パーティーの真ん中で、第二王子ジェラルドが高らかに宣言した。
「リゼット・エーレンフェルト公爵令嬢! お前との婚約は破棄する! お前は心優しいミリアをいじめた、卑劣な女だ!」
でも、私、泣きません。だって、すごくうれしいんですもの。
我がエーレンフェルト公爵家は、この国いちばんの銀行を持つ家。王家はここ十年、我が家から金貨を借り続けてきました。婚約していたから、利子はゼロ。けれど、婚約破棄するというのなら?
「では殿下。王家が我が家に借りた金貨二十万枚、利子をつけて、今すぐ耳をそろえてお返しくださいね♪」
たった一言で、王子はこの国を破産させた。
そして、その見事な計算ぶりに、ひとり拍手を送る隣国の若き国王が
お金は裏切らない。お金の価値が分かる殿方は、もっと裏切らない。