あらすじ
生まれつき病弱で、ほとんど病室の外を知らずに生きてきた少女・鈴木結月。
彼女は最期の瞬間、「普通に生きてみたかった」と願いながら命を終える。
しかし次に目を覚ましたとき、そこは見知らぬ石造りの大聖堂だった。
結月は“魂の召喚”によって異世界へ呼び出された存在であり、王国から勇者として扱われることになる。
だが本人は戦う力も覚悟もなく、剣の持ち方すら分からない。
戸惑う結月の前に現れたのは、聖女セレナ・アルヴェイン、同じく転生者である雨宮湊、そして弓使いのリゼル。
彼らと共に、結月は勇者としての生活を始めることになる。
この世界では、夜空に浮かぶ星々はそれぞれが別の世界であり、星渡り船によって行き来することもできる。
しかしその広大な世界の裏側には、まだ誰も完全には理解していない謎が多く残されていた。
戦うことに慣れていない少女が、勇者として扱われながら、
少しずつ“異世界”と向き合い、自分の居場所を探していく物語。
それは、ただ一人の少女が「普通に生きる」という願いを追いかけるための、長い旅の始まりだった。