あらすじ
「華がない」
そう言われ、星宮莉音は新曲のセンターから後列へ下げられた。
選ばれたのは、守ってあげたくなるような危うさを持つ美桜。
「美桜は悪くない」
そう分かっていても、莉音の胸には悔しさと嫉妬が消えなかった。
迎えた新曲初披露の日。
大事なステージで、美桜は歌詞を飛ばしてしまう。
凍りつく客席。
崩れかけるステージ。
その瞬間、最後列の莉音は立ち位置を飛び出す。
助けたいからだけじゃない。
自分の悔しさまで終わらせたくなかったから。
選ばれなかった少女が、醜い感情ごと声に変え、もう一度ステージに食らいつく物語。