あらすじ
高齢女性・山田ハナの死後、ケア支援AI「HM-7」は一通の遺言を託される。
――猫のハルを連れて、ある人たちに会いに行ってほしい。
感情を理解できないHM-7は、ハルとともに、ハナが生前に会えなかった人々を訪ね歩く。
妹。幼馴染。結婚に反対した義兄。そして、遠く離れて暮らしていた親友。
語られていくのは、若い頃の後悔、途切れた関係、言えなかった言葉。
人の気持ちを理解できないはずのAIは、その旅の中で少しずつ「想い」の形に触れていく。
これは、一匹の猫と一体のAIが繋いだ、静かな別れと再生の物語。