あらすじ

式島彼方(しきしま かなた)は、統合失調症だった。 幼い頃から、彼には“顔のない何か”が見えている。 人の形をしているのに、どうしても顔だけが認識できない黒い存在。そいつらは時々、彼方へ意味のわからない言葉を話しかけてきた。 当然、そんなものは誰にも見えない。 両親は疲弊し、医者は彼方へ薬を処方する。薬を飲めば“それ”は見えなくなる。普通の生活を送れる。だから彼方も、自分は病気なのだと思い込もうとしていた。 ――ニーナを除いて。 彼方にだけ見える少女・ニーナだけは、彼方の言葉を否定しなかった。 「大丈夫。わたしがいるから」 だがある日、彼方が“見えていたもの”と同じ特徴を持つ奇妙な事件が街で起こり始める。 原因不明の自殺。 行方不明。 そして、“顔が思い出せない”という共通証言。 これは本当に病気なのか。 それとも――。 顔のない怪物が、人知れずこの世界へ紛れ込んでいるのか。

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小説を読もう2026/05/28
  • 現在の作品ニーナ〜統合失調症の俺にだけ見える少女は、顔のない怪物を狩る〜