あらすじ

二年連続新人賞受賞。月刊青年誌『アビス』連載中。 ダークファンタジー漫画『アッシュ・スローン』作者——嶋崎新、享年二十二歳。 死因:竜の解剖学を修正しながら過労死。 目が覚めたら、ファンタジー王国の背景キャラ「トビー」として転生していた。 しかも、この世界はどこかのガキが数学の授業中にノートで書いた二次創作の中だった。 「キラキラはどこですか?光はどこ? 頭痛くなったので2点です」 ——俺の代表作に、そのレビューをつけた張本人が、今まさにこの世界を書いている。 問題は山積みだ。 主人公の髪が鳩の羽ばたきで色変わりする。 経済崩壊した王国で農民が夕食に石ころを分け合っている。 騎士の馬が三歩に一回、石畳にめり込む。 そして俺が手直しするたびに、世界はその修正の代償を払わせてくる。 ルールはシンプルだ。 創り出すことはできない。あるものを編集するだけ。 そして作者が書き続ける限り、俺は存在できる。 俺の命は、あの中学生の更新スケジュールにかかっている。 完璧を求めて死んだ男が、完璧には程遠い世界を守るために戦う。 赤ペン、一本。 それが俺の全武装だ。

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小説を読もう2026/05/28
  • 現在の作品編集転生――編集者の権限で転生したのに、 俺の世界を支配する中学生作家が俺の代表作に2点をつけた件について