あらすじ
「人生の目標は、40歳リタイア」
そう誓い、1食200円以下のオートミール兵站、徹底した固定費の削減、そして新NASDAQ100やオルカンへの全力投資を続けてきた「松木 松(まつき まつ)」。
すべては、最愛のパートナーである「夏さん」との時間を極限まで増やすため。
その理想の未来、二人の「未来予想図」を叶えるために、僕は孤独に規律を敷き、種銭をビルディングしてきた。
40代を迎え、会社を退職した僕は、彼女と同じ店舗でアルバイトとして働きながら支える「セミリタイア生活」をスタートさせる。
水筒片手に職場のイートインスペースで副業のノートパソコンを開く姿から、周囲は僕をこう呼んだ。
――「イートインの松さん」と。
これは、僕たち夫婦が絶対に幸せな隠居生活を掴み取るための、完璧な人生設計(システム)のはずだった。
……そう、この小説を書いている途中で、彼女と「本当の別れ」を迎えるまでは。
若き投資家たちへ贈る、20代からのNISAと「時間の重要性」。
足りないパズルのピースで思い出を作るしかなくなった僕が、涙の果てに路線変更した、優しくも残酷な「バッドエンド」の物語。
(※全9話の短編です。最終回だけでも、どうか僕の後悔を見届けてください)