あらすじ
前世で彼は、何かを成し遂げることができないまま死んだ。
始める前に諦める。傷つく前に逃げる。
そんな弱さを抱えたまま、十五歳で異世界へ転生する。
そこにあったのは、剣と魔法の世界。
炎、雷、剣技――派手で強大な力を振るう者たちがいる中で、彼に与えられたのは異質な魔法だった。
――「クリスタル魔法」
遅く、複雑で、扱いが難しい。
だがそれは、形を変え、積み重なり、崩れながらも“何か”を映し出していく力だった。
失敗を繰り返しながらも、彼は諦めなかった。
少しずつ、確実に、自分と魔法を磨いていく。
やがてクリスタルは、ただの魔法ではなく――
彼自身の「道」を映し始める。
これは、未熟なまま異世界に放り込まれた少年が、
自らの力と共に成長していく物語。
――「クリスタル・ウェイ」