あらすじ
霊安室で目を覚ました男は、自分の記憶を失っていた。
足首には『041』と書かれた死体タグ。
駆けつけた刑事たちは、彼を見て凍りつく。
男の名は霧島レン。
三日前に死亡が確認されたはずの、連続殺人犯だった。
逃亡する中で、レンは黒パーカーの女・相沢ユキと出会う。
「あなたは、人を殺してない」
そう告げるユキは、レンが“七回殺され、そのたびに蘇っている”と語る。
混乱するレンの前に現れたのは、人体実験を行う狂気の研究者・カナメ。
彼は人間の人格を「善性」と「悪性」に分離し、死と蘇生を繰り返すことで人格がどう変化するかを研究していた。
レンはその唯一の成功例——CASE041だった。
だが、繰り返される死の中で、レンの人格は徐々に崩壊し始める。
脳内に現れる“もう一人の自分”。
殺人を楽しみ、
人を壊すことに快楽を覚える、
悪性人格。
そして九回目。
分離した人格が再び融合する時が近づいていた。
もし統合に失敗すれば、
レンは完全な殺人衝動の化け物へ変貌する。
一方、公安特別調査室は、湾岸地区第七埠頭に隠された地下施設へ辿り着く。
そこは、人格複製と蘇生実験が行われていた地獄だった。
だがカナメは告げる。
「爆弾の解除コードは、レンの頭の中にある」
失われた記憶。
繰り返される死。
壊れていく人格。
そして最後に問われる。
——人間を“人間”にしているものは、記憶か、感情か、それとも罪か。
『死体番号041』は、
“死んだはずの連続殺人犯”が、
消された記憶の真実を追う、
記憶改変サスペンスである。