あらすじ
祈りの光が弱いという理由で、聖女選定式の場で婚約破棄された聖紋修復師イレーネ。
次に祈った侯爵令嬢フィオナは、まばゆい光と白い花を咲かせ、右手に祝福紋を浮かべる。誰もが本物の聖女だと信じる中、イレーネだけはその紋の異常に気づいた。
本物の祝福紋は、最後の一画が外へ逃げる。
祈りは、自分を飾るためではなく、誰かへ流れるものだから。
祈れないと嘲られてきた修復師が、偽りの聖女選定を暴き、誰にも読まれなかった古い祈りを取り戻す話。
祈れないと笑われた修復師は、欠けた聖紋と古い記録を頼りに、偽聖女の祝福を見抜いていく。