あらすじ

半年前の凍えるような冬の日。高校生の涼太は、幼馴染で恋人の夏希を不慮の交通事故で失った。 最後の記憶は、記念日のデートに遅刻した俺が放った、最低な変な意地の言葉。競技かるた部でいつも真っ直ぐだった彼女を泣かせ、背を向けたまま永遠の別れを迎えてしまった。激しい後悔の念から、涼太の心はあの雪の日から凍りついたままだった。 1学期最後のホームルームが終わり、一人歩く帰り道。世界から切り離されたように帰り道で泣き崩れる涼太の前に突然、あの冬の日から少しも変わらないひまわりのような笑顔の夏希が現れる。 「神様がちょっとだけ『おまけ』をくれたの」 神様がくれた再会のルールは二つ。 1 姿が見えて、声が聞こえるのは世界中で涼太だけ。 2 期限は8月31日。それを過ぎれば今度こそ本当に消えてしまう。 幽霊だろうが幻覚だろうが構わない。二度と後悔したくないと誓った涼太は生前は照れくさくて言えなかった言葉を真っ直ぐに夏希へぶつけ始める。 しかし、幸せな時間を重ねるごとに彼女の体温は1日ごとに確実に冷たさを増していく。 無情に進むカウントダウン。 迫り来る8月31日を前に涼太の胸に一つの強い想いが宿る。 どうにかして夏希を救うことはできないのか。この理不尽な運命を覆す方法は本当にないのだろうか。 これは、死んだはずの少女と今度こそ彼女の手を離さないと誓った少年の38日間の物語。

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小説を読もう2026/05/28
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