あらすじ
山奥の寒村・白瀬村。
そこで暮らしていた少年・冬夜は、幼馴染の春香と共に穏やかな日々を送っていた。
だがある夜、村は異能政府直属部隊によって焼き払われる。
逃げ場を失った冬夜を守るため、春香は村で祀られていた古き神――“ウロメ様”へ祈った。
「この人だけは助けて」
その願いは聞き届けられた。
代償として、春香という存在そのものが世界から消えることで。
家族を失い、村を失い、それでも生き残った冬夜。
だが彼は、人生で最も大切だったはずの少女の名前も顔も思い出せなくなっていた。
胸に残るのは、ぽっかりと空いた喪失感だけ。
そんな冬夜の前に現れたのは、人を玩具のように嘲笑う歪んだ神・ウロメ。
「――お前は、何を願う?」
復讐を願った冬夜は、未来を代償に“神害”の力を授かる。
三度“厄”を刻めば、災厄が敵へ降り注ぐ。
これは、
世界から忘れられた少女に守られながら、
その少女を思い出せないまま復讐を続ける少年の物語。