あらすじ
ドラゴンと超高速戦闘機が空の最速を争う世界。
人類が作り上げた最速の競技用戦闘機〈ファイター〉と、太古から空を支配するドラゴンが最速を争うレース。
財閥の御曹司ミツルは何度挑んでも、ヒースとドラゴンのレイガッドに勝てなかった。
父からの期待、企業の株価、敗北の重圧。
追い詰められたミツルに差し出されたのは、禁忌の技術だった。
――ドラゴンの心臓を組み込んだエンジン。
「勝つためなら、理屈を超えろ」
禁じられた力を搭載したファイターは、ついにドラゴンを超える速度を手に入れる。
だが決勝戦の日、五頭のドラゴンたちはミツル機を見た瞬間、一斉に牙を剥いた。
怒り。悲しみ。そして喪失。
彼らは知っていた。
その機体の中に、奪われた仲間の命があることを。
これは、空を汚してしまった男の贖罪と、
怒りを越えてなお空を愛したドラゴンたちの伝説。
ただ一度、最速の王者が負けた試合の物語。