あらすじ
少子化によって崩壊寸前となった近未来日本。
政府は「妊娠も出産も個人に負わせない社会」を正義として、人工子宮による国家管理出生制度を本格導入した。
その結果生まれたのが、遺伝子設計によって能力と役割を最適化された“設計児”たち。
彼らは形式上の人権を持ちながらも、生まれる前から進路を決められた、自由のない存在だった。
人工出産施設で働く主人公は、胎児や設計児の感情を知覚できる特殊体質を持つ。
感情を持たないはずの少女との出会いをきっかけに、彼は「命を作る正しさ」と「人間が人間である条件」に向き合うことになる。