あらすじ

この記録を、果たして世に公表すべきかどうか、私は今も迷っている。 正直に告白すれば、全部燃やして忘れ去りたい。 しかし私はオカルトライターだ。少なくとも「起きたことを記録する」ことだけは、自分の仕事だと思っている。 二〇二六年四月。 編集者に原稿を没にされ途方に暮れていた私は、知人の配信者・夕海香里から、ある奇怪な事件の話を耳にした。 「顔が曲がって死ぬ事件って、知ってます?」 それがすべての始まりだった。 遠野。 オシラサマ。 白い蛾。 そして、夕暮れの山に現れる“白い少女”。 私は取材ノート、配信アーカイブ、関係者への聴取記録を集め、この記録を書き残すことにした。 ただ一つだけ、読む前に伝えておきたい。 もし、あなたが遠野を訪れることがあったなら。 上郷の山の方へ、夕暮れ時に一人で歩いてみてほしい。 そのときは、どうか―― 決して、近づかないでほしい。

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小説を読もう2026/05/28
  • 現在の作品オシラサマの娘についての記述――奥州神蚕連続変死事件レポート――