あらすじ
放課後の教室で、クラスメイトの七瀬春陽が、こっそり憧れの先輩の写真を眺めているのを目撃してしまった。
橘柑奈、十六歳。お人好しが服を着て歩いているような女の子。気づいたら「ハルの恋、私が全力でプロデュースしてあげるから!」と宣言していた。
全校生徒の憧れ、生徒会長の一ノ瀬冬真先輩。真っ直ぐで健気なライバルの後輩、斎藤千夏ちゃん。何でもお見通しの幼馴染、吉田颯太。溺愛お姉ちゃんの橘真白。
賑やかな面々に囲まれながら、柑奈はハルくんの恋を全力で応援していく。
――でも、どうして。
ハルくんが笑うたびに、胸がじんわりするんだろう。
ハルくんの隣が、こんなに心地いいんだろう。
他人の恋には敏感なのに、自分の恋には気づけない女の子の、ちょっと切なくて、温かくて、最後は思いっきり甘い、恋の物語。