あらすじ

朝比奈結衣は、クラスでもわりと人気者の女子高生。明るくて、気がきいて、空気が読める子。 でもそれは、性格がいいからだけじゃない。 結衣には、小さいころから人の本音が聞こえる。 口では「平気」と笑っていても、本当は泣きたいこと。 「似合うよ」と言いながら、別のことを思っていること。 そういう声が、ふっと耳に落ちてくる。 だから結衣は、ずっと失敗しないように生きてきた。 だれも困らせないように。だれにも嫌われないように。 自分の気持ちは、最後でいいと思ってきた。 そんな彼女が気になっているのは、同じクラスの榊千紘。 静かで、やさしくて、でも必要なときにはちゃんと言う男の子。 そして彼にだけは、なぜか本音が聞こえない。 聞こえないから、知りたくなる。 聞こえないから、こわくなる。 聞こえないからこそ、結衣ははじめて「自分の気持ちで人を好きになる」。 文化祭準備が始まり、クラスの恋も友情も見えないひずみも、少しずつ動き出す。 これは、みんなの気持ちがわかってしまう女の子が、 たったひとつ、わからない恋にちゃんと向き合う話。

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小説を読もう2026/05/04
  • 現在の作品みんなの本音が聞こえるわたしは、好きな人の「好き」だけ聞けない