あらすじ

近未来。 世界の裏側には、存在を秘匿された研究施設があった。 そこでは、赤ん坊の頃に拉致された子供たちが“番号”として管理され、 記憶と感情を削ぎ落とされた兵器として育てられている。 その中で、最も完成に近い個体―― 《No.7》 彼女は名前を持たず、過去を持たず、 ただ命令に従うためだけに生きていた。 だが、彼女には一つだけ“異常”があった。 花を見ると、理由もなく涙を流す。 ⸻ ある日、施設に一人の少女が配属される。 若き研究員――白瀬 澪。 彼女の任務は、No.7の“最終調整”。 すなわち―― 残された感情の完全消去。 ⸻ 初めて対面したとき、澪は違和感を覚える。 感情がないはずの少女が、 どこか“人間らしく”見えたからだ。 一方でNo.7もまた、澪に対してだけ 説明できない反応を示し始める。 名前を知りたい。 そばにいたい。 触れられると、胸がざわつく。 それが何なのかも分からないまま、 二人の距離は少しずつ近づいていく。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/05/03
  • 現在の作品名前のない檻