あらすじ
神戸の街を守る「防壁」が消えた。
その空白を突くように港へ流れ着いたのは、中身の空っぽな「棺」と、西洋のバグ――吸血鬼だった。
安倍晴明の末裔でありながら、やる気ゼロの「掃除屋」として生きる高校生・安倍晴明。
彼の前に現れたのは、冷徹な生徒会長・加茂保憲。保憲は晴明の隠し撮り映像を盾に、彼を『生徒会』という名の怪異対策組織へ強制ログインさせる。
幼馴染の呪術師・道満、熱血武士・博雅。
最悪のチームに支給されたのは、晴明の両親の「情愛の熱」で鍛え上げられた、純銀のペアリング。
だが、敵は吸血鬼だけではなかった。
北野の美術商・葛城。彼は西洋の始祖『霧の王』を画材として解体し、その力を自らに取り込むマッド・デバッガーだった。
葛城の手によって「ファーストキス」を強奪され、精神を汚された道満。
絶望する彼女に対し、晴明が下した決断は、唇による強引な「情報の全上書き(オーバーライト)」。
勢いのまま一線を越えた二人は、三時間の空白ログを刻み、かつてない同期(シンクロ)へと至る。
決戦は、太陽が天頂に達する正午。
神戸の街を巨大な「静止画」として固定しようとする葛城に対し、一線を越えた掃除屋たちが白銀の執行権限を叩き込む!
「やりたかないねー、ホンマによー。……せやけど、この街の色は、俺たちが守るしかないやん」
現代の神戸を舞台に贈る、スタイリッシュ・サイバー陰陽アクション、第三シリーズ『北野ヴァンパイア編』。
愛と銀の熱量が、全てのバグを焼き払う。