あらすじ
西キエンキ帝国の人間は8種類の血液型を持つ。しかしメグルは、人とは違う血液――金色の血を持つ唯一の存在だった。摂取するだけで立ちどころに怪我も病気も治ってしまうその血のせいで、親を殺され、帝国に囚われ、ひたすら血を吸い取られる悲惨な日々を送る。
二年前、辛くもそこから脱出したものの、唯一信頼していた同じ血を持つツナグはメグルのせいで命を落とした。希望を失い、いまだに逃亡生活を送るメグルは、昏い光を瞳に灯しながら、それでも地べたを這って生きる。ヴァンやセシュといった仲間たちと共に、メグルはこの国の歪なシステムに真っ向から立ち向かう——孤高のダークサイド異世界ファンタジー。
メグル……金血を隠して世界を旅する22歳。薬酒師。
ヴァン……ザク領から来た高位貴族(血族)。19歳。
ギュンター……旅の途中で拾った青年。28歳。
ヤマ……食器商。家族で移動商人をしている。
サンリャン……ヤマの妻。
スニェ……ヤマとサンリャンの娘。