あらすじ

私は過去、十二回、この世界を繰り返している。 何をしても二十歳前後で必ず死ぬ。何をしても王太子殿下に必ず婚約破棄される。 王太子妃に成り上がっても、商家に嫁いでも、薬師になっても、辺境の村娘になっても——何をしても同じ。 そして十三回目の今夜、卒業パーティーでまた婚約破棄を告げられた私は、人生を放棄することに決めた。 「もう何もしない。最後まで生きてみよう」 公爵令嬢の身分を捨て、亡き祖母の遺した北の田舎家へ。薬草の香る静かな日々の中で、私は終わりを待つはずだった。 ——けれど春のある朝、見たこともない方が私を訪ねてきた。 「貴女を、ずっと探しておりました」「ようやく、お会いできました」 深い緑の瞳のその方は、王都の宰相補佐官・エルクハルト様。前世にも前々世にも、お会いしたことのない方。 なのに、なぜ私のことをご存知なの——? 十三世代分の縁が、ようやく結ばれる。 諦観の公爵令嬢と、彼女を探し続けた青年の、再会の物語。

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小説を読もう2026/05/03
  • 現在の作品ループ十三回目の公爵令嬢の私、十二回も婚約破棄されたので結婚を諦めて隠居しましたら、見たこともない方に「ようやくお会いできた」と求婚されまして、困っております。