あらすじ
王立学院の卒業パーティーの夜、伯爵令嬢のリリアナ・ヴェルドールは婚約者である第一王子エドワードから、衆人環視の中で婚約破棄を突きつけられた。
罪状は「平民出身の聖女イリスへの長年にわたる虐め」。しかしリリアナには、まったく身に覚えがない。それどころか彼女には誰にも打ち明けられない秘密があった——前世でプレイしていた乙女ゲーム『星降る王国の恋物語』の世界に、悪役令嬢として転生してしまっているという事実だ。
ゲームのシナリオを知っていたからこそ、リリアナは学院入学以来ずっと聖女への干渉を避け、誠実に振る舞ってきた。それでも──まるで見えない力に誘導されるように──破滅エンドを迎えてしまった。
王子に指差され、聖女に泣かれ、周囲の貴族たちに冷たい視線を向けられる中、リリアナは密かに気づく。このゲームに「聖女」ルートなど存在しなかった。つまり「聖女イリス」こそが、真の悪役なのかもしれないと。
そのとき会場に現れたのは、隣国テオドール王国の若き国王・ライオネル・テオドール。七歳のとき、一度だけ顔を合わせた幼馴染のような存在。彼は凛とした表情でリリアナの隣に立ち、静かにこう告げた。
「婚約破棄のご予定でしたら、私がいただいてもよろしいですか。ずっと、あなたのことが好きでしたから」
国王陛下にそう言われても、信じられるはずがない。なのに、彼の瞳はどこまでも真剣で——。
婚約破棄の夜から始まる、予想外の溺愛ラブストーリー。聖女の正体も明かされます。ざまあ展開あり、ハッピーエンド確定です。