あらすじ

ここは霧に閉ざされた円形都市、リグネア。そこには、終わらない命を得ることができるという。そう聞いて俺は霧を越えた、らしい。 気がつけば外縁の石畳で目覚めていた。腰には錆びた片手剣と見覚えのない四つのバレルを持つ銃。記憶はない。名前すら耳に「ユウ」という音が残っているだけだ。 昼、街は静かに微笑む。 夜、鐘が三度低く鳴れば人は人でなくなる。 優しすぎる案内人。煙に巻く路地の男。「奪うことが生だ」と笑う巡礼者。 他人の記憶を喰らえば寿命が延びる。他人にもなれる。代わりに自分が誰だったのかが少しずつ薄れていく。 ──お前はここで何を成し遂げるのか。 これは空洞だらけの男が、自分の罪を拾い集める物語。

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小説を読もう2026/05/03
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