あらすじ

高校二年生の神谷つむぎは、親の言うことをよく聞く「ちゃんとした子」。 でも、周囲の期待に合わせて自分を小さく折りたたむ日々に、密かな息苦しさを感じていた。 変えたいけれど、変え方が分からない。 そんな七月の朝、駅ビルの書店で見つけた一枚のアルバイト募集の張り紙が、彼女の夏を動かし始める。 家でも学校でもない、紙の匂いと冷房の空気が混ざり合う場所。 そこで出会った大学生の先輩・高瀬の「神谷さんは、どうしたいの?」という問いかけが、つむぎの心に静かな波紋を広げていく。 棚の向こうに見える、まだ見たことのない世界。 「地元で十分」と自分に言い聞かせてきたつむぎが、初めて自分の意志で「送信ボタン」を押すまでの、切実で瑞々しいひと夏の物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/05/03
  • 現在の作品この町しか知らないまま、大人になりたくなかった