あらすじ
魔王が討たれ、世界に平和が訪れてから一年。
ルミナリア王国の外れ、森の奥にひっそりと佇む店。
――記憶屋。
忘れたい記憶を引き受ける、不思議な場所。
店主のアルディス・シュベルバと、彼が異世界から召喚した、白い髪と淡い瞳を持つ少女サク。
サクは過去の記憶を代償に、他人の記憶を奪う力を持っていた。
彼女は自らの過去を持たず、ただ静かに依頼人の記憶を受け取っていく。
記憶を受け取るたびに、少女の中に“何か”が積み重なっていく。
それは言葉にならない違和感となり、微かな変化となって、彼女の内側に芽生え始める。
これは、忘れたい人々と、忘れられないものを抱えていく者たちの物語。
――忘れたいあなたへ、記憶屋は今日も営業中。