あらすじ
病弱な侯爵令嬢エルナ・ヴァンデールは、婚約者アルフォンスに見舞いを拒まれ続けていた。
その理由が、公爵令嬢ミレニアの茶会への出席だったと知ったとき、彼女の中の“期待”は静かに死んだ。
だがそれは、終わりではなかった。
悪役令嬢と悪役令息と噂される姉と兄、そして王家に連なる血筋。
エルナは知らぬ間に、貴族社会の中心に立つ家の“切り札”だった。
婚約破棄のために開かれた茶会は、やがて王族すら巻き込む社交劇へと変貌する。
捨てたつもりの婚約者は気づく。
最初から捨てられていたのは、自分の方だったと。
――これは、捨てられた令嬢の物語ではない。
すべてを選び直すことになった少女の再起の物語。