あらすじ

世界には、すべてを循環させる「流れ」がある。 生まれ、変わり、終わり、そして次へと繋がる。それが正しいかたちだった。 だが、ごくまれに――終わることのできない存在が生まれる。 それらは「残留体」と呼ばれ、終わらせることで世界の均衡は保たれてきた。 終端管理局の執行官・凪もまた、迷いなく“終わらせる側”の人間だった。 あの日までは。 「……やっと、会えた」 終わったはずの存在――澪との再会。 それは、かつて凪が自らの手で終わらせたはずの少女だった。 だが彼女は、“終わりきれていなかった”。 「答え、もらってないよ」 その一言が、凪の中の何かを崩していく。 終わることは、本当に正しいのか。 残ることは、救いなのか、それとも歪みなのか。 やがて凪は選ぶ。 ――終わらせないという選択を。 それは、世界の流れを守る者にとっての禁忌。 終わるべきものを終わらせず、“残し続ける”力。 例外として生きる執行官と、終われなかった存在。 ふたりが出会ったとき、止まっていた世界が静かに軋み始める。 これは、終わりに抗う者と、終われなかったものの物語。

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小説を読もう2026/05/03
  • 現在の作品終端未満 ―終われないものを残し続ける者―