あらすじ
私の名前は神崎凛。
星ノ宮学園に通う、ごく普通の高校一年生――のはずだった。
ただ、少しだけ他の人と違うところがあるとすれば、
子供の頃から八極拳をやっていることくらい。
クラスに友達はいない。
別に困っているわけではないけれど、
このままでいいのかは、よくわからない。
そんなある日、帰り道でタレント事務所のマネージャーに声をかけられる。
「キミ、妙に堂々としてるよね。人前に立つの、向いてるよ」
――アイドル?
よくわからない。
でも、その言葉が少しだけ引っかかった。
八極拳しか知らない私が、
光の当たる場所に立つことになるなんて、
このときはまだ、思っていなかった。