あらすじ

## あらすじ:カクシ図鑑 **「失くしものは、すぐそばに隠れているだけなんだ」** 小学1年生の**ハルキ**は、極度の近視でメガネが手放せない。しかし、彼は不思議な体質の持ち主だった。メガネをかけていれば世界は正しく見えるが、メガネを外した「ぼやけた世界」には、日常の裏側に潜む**『カクシ妖怪』**たちの姿が映るのだ。 ハルキの日常は、常に何かを失くすことで回っている。今朝も「メガネカクシ」にメガネを隠され、クローゼットに並ぶ大量のストックから新しい一本を取り出して登校する。同様に鍵を失くし続けては靴箱に予備を溜め込む**お父さん**と、二人を叱り飛ばしながらも、なぜかすぐに怒りを忘れてしまう**お母さん**。ハルキは、そんな家族の姿にも、カクシ妖怪の気配を感じていた。 入学式の日、ハルキは個性豊かな仲間たちと出会う。 * なぜか突然髪ゴムがなくなるツインテールの少女・**ユキ**。 * 博学なのに肝心な名前を度忘れしてしまう少年・**サトシ**。 * 毎日忘れ物をしてはハルキから借りていくガキ大将・**ダンゾウ**。 彼らの背後にも、やはり見たこともない影が潜んでいた。 下校途中、ハルキは路地裏で光り輝く鳥居**「カミカクシ」**を発見する。吸い込まれるように門をくぐった先は、人間界で失くされたあらゆるモノが集まる場所**『カクシ里』**だった。 そこで出会った里の長・**クラカクシ**から、ハルキは一冊の白紙のノートを託される。 「彼らと友達になりたいなら、その正体を書き記すがよい。……もっとも、お前の家の『怒り』が爆発する前にな」 クラカクシが指差した先には、お母さんが日々溜め込んできた「怒り」をイカリカクシが隠し続けた結果、パンパンに膨れ上がった不気味な塊があった。これが破裂すれば、家どころか街中が大変なことになる。 ハルキは、メガネを外して探索し、メガネをかけて正体を暴くという「二つの視界」を使い分け、カクシたちの正体を図鑑に刻んでいく。それは、日常のちょっとした不条理を解決し、世界を少しだけ優しく変えていく、小さくて大きな冒険の始まりだった。

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小説を読もう2026/05/03
  • 現在の作品カクシ図鑑〜あなたの失くしたものは実は小さな妖怪のしわざかも?