あらすじ
薬屋だった祖母に育てられた高一の小花衣澪(こはない みお)は、名門・星ノ宮学園に特待生として入学する。
きらきらした生徒ばかりの寮生活で、澪の望みはひとつだけ。目立たず、静かに卒業すること。
けれど入学初日、学園で白百合姫と呼ばれる上級生が、歓迎のお茶会で倒れてしまう。
ただ一人、その異変が事故ではないと気づいたのが澪だった。
花、香水、お茶、お菓子。
かわいいものほど、まちがえると危ない。
その場にいた生徒会副会長の一ノ瀬朔(いちのせ さく)は、澪の知識と目のよさに気づき、ある役目を頼む。
それは、白百合寮で起きる妙な出来事を調べること。
泣きたいほどまぶしい友情。
胸が苦くなる片思い。
やさしさの顔をしたうそ。
そして、寮にひそむ、きれいで静かな悪意。
人の気持ちは苦手。
でも、毒と薬なら少しわかる。
これは、恋を知らない女子高生が、誰かの心の奥にある飲みこめなかったものを見つけていく物語。