あらすじ

グランヴェリス王国は、只人こそが国を導くべきだと信じる貴族主義国家だった。 市民兵として軍に入った青年、ルシアン・アーヴェル。 だがその正体は、王国軍務を握る大貴族ヴェルクラント家の庶子――ルシアン・グランゼル・ヴェルクラント。 黒髪赤目の細身の美形。 黙っていれば冷たい貴公子。 けれど口を開けば、不遜で、豪快で、無駄に自信がある。 そんな彼が配属されたのは、王国と諸族境域ヴァルガの境目にある境門砦グラスト。 市民兵、素行の悪い問題児、貴族に見捨てられた者、只人主義に弾かれた諸族。 王都の貴族たちが「捨て駒」と呼んだ者たちを前に、ルシアンは笑う。 「最高じゃないか! こんな宝の山を捨てるなんて、王都の貴族は見る目がない!」 軍略神オルディアスの加護を受け、戦場を盤面のように手繰る青年。 伝令神ヴェリオルの旗と狼煙で、捨て駒たちを勝てる場所へ導いていく。 弱い兵ではない。 使い方を知られなかった兵だ。 獣人、ドワーフ、森人族、魔族系種族、混血民。 王国が交じり合えなかった者たちを、ルシアンは拾い上げていく。 これは、捨てられた者たちの復讐譚ではない。 王都が見捨てた境域から、新たな国が興るまでの物語。

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カクヨム
カクヨム2026/05/03
  • 現在の作品捨て駒扱いされた市民兵、王国の外れで国を興す 〜こんな宝の山を捨てるなんて、王都の貴族どもは見る目がない〜