あらすじ
※この小説は戦国時代IF物語となります。
史実上の人物や架空の人物が複雑に絡みながら、史実とは違った戦国時代を楽しんで貰えたらと思います。
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美濃と尾張の境、木曽川沿いの小村に生まれた少年・九丸。
彼は武士ではない。
名家の血もない。
未来を知る転生者でもない。
だが、九丸には一つだけ異様なものがあった。
それは、見たものを決して忘れない目だった。
木曽川の氾濫。
飢える村。
兵糧徴発。
泥に沈む父の手。
冷たくなっていく母の指。
そして、民から奪う者たちの顔。
全てを奪われた少年は、奪われた後も生き続ける民たちを見つめながら成長していく。
やがて彼は、百姓たちを率いて立ち上がる。
斯波を破り、尾張を揺るがし、美濃、三河、京へと進むその男を、人々はこう呼んだ。
黒雷、と。
これは、歴史に存在しなかった異常個体・長瀬龍玄が、戦国の世を塗り替えるまでの物語。