あらすじ
ラブストーリーでもあります。
社交界の話でもあります。
言葉と名付けの話でもあります。
あと少し物騒です。
登場人物に固有名詞はありません。
あだ名と通称だけで動いています。
読んでいるうちに、だいたいわかります。
多分、終わると思います。
「彼 花の小熊」
名家の末っ子。喫茶店Somaの社長兼従業員。胸元に花を差して社交界に出入りする。顔がいいが、それを資本として使わない。アングラ寄りの現場を知っている。意識が少し遠くなりやすい。
「彼女 真珠のお嬢さん」
無名の料理人。真珠のネックレスとイヤリングをしている。内臓から言葉が出てくる人。道理を言っているだけなのに、気づくと何かが封じられている。
「ご婦人 ルースのご婦人」
社交界の古参。黒い装いだが、誰も服の詳細を覚えていない。バロックパールだけが印象に残る。完成品より台座に乗る前のルースを好む。夜にコーヒーを飲む。