あらすじ
婚約者一家の屋敷で、毎日「理想の花嫁点数」をつけられながら暮らしていた伯爵令嬢リュシエンナ。
未来の義母は礼儀、食事、歩き方、笑い方、沈黙の長さまで減点し、婚約者は彼女の従妹と密かに浮気していた。
実家は「この縁談を壊せば家が困る」と沈黙し、リュシエンナは自分の心まで“失点”として扱うようになる。
ついに破談となり、帰る場所すら失った彼女は、嵐の夜、山上の天文台へ辿り着く。
そこで出会ったのは、社交界では変わり者と噂される伯爵オルフェリクス。星を観測し、昼夜逆転で暮らし、人付き合いは苦手。けれど彼は、リュシエンナに一度も点数をつけなかった。
「星は、欠けているから失敗なのではない。見える角度が違うだけだ」
天文台で助手として働きながら、リュシエンナは少しずつ自分の名前、自分の声、自分の好きなものを取り戻していく。
一方、彼女を壊した婚約者一家は、彼女がいなくなって初めて、自分たちの屋敷が彼女の労働と忍耐で成り立っていたことを知る。
星空の下で静かに癒やされる、離縁ざまぁ×再生恋愛。