あらすじ
「世界線は、自ら選ぶ者の心によって分岐する」
安寧の地へと迫る、かつてない異能の軍勢。
怨念を抱き、最大規模の艦隊を率いて侵攻を開始した絶対的な支配者。
そして、星々の彼方で「愛」の定義を揺るがす事象に直面する探査船。
一見、断絶された場所で起きる個別の事態が、ある地点を境に激しく共鳴を始める。
最強を自負する者が、孤独の静寂の中で拾い上げるもの。
破壊を宿命付けられた者が、温もりの果てに手放すもの。
物語の随所に散りばめられた哲学は、現実の重圧に喘ぐ「語り手」の人生と重なり、一つのうねりとなっていく。