あらすじ
染めた髪、ピアス、校則違反のカーディガン。
いつもダルそうで、なんか話しかけにくくて、ちょっと擦れてる感じのキリタニさんは、今日も不機嫌そうな顔でレモネードを飲んでいる。
《詳細あらすじ》
不健全な母子家庭で育った高校二年生の主人公・桐乃茅(通称:ピアス女)は、経済的な理由で美大への進学を諦め、アルバイトに明け暮れる毎日を送っていた。
傷つくこと、傷つけられることに疲れ果てていた茅は心を閉ざし、大嫌いな母親とも、周囲の人たちも距離を置いて、青春とは程遠い学園生活を送っていたのだが、ある日のバイトの帰り道、アルバイト先隣店でアルバイトする、面識のない男子校生徒・上原颯斗(高二)と出会い、ひょんなことから二人は連絡先を交換。友だち以上恋人未満ならぬ、知人以上恋人未満の付き合いが始まる。
かくして、壊れかけの世界に突如として流れ込んできた一陣の風。
爽やかで友達も多く、頭も育ちも良い上原の素性を知れば知るほど、自分とは真逆な世界線に戸惑い気後れする茅。しかし一方の上原も、人知れず家庭環境に対する悩みを抱えていた。二人は正反対の意見をぶつけ合いつつも、少しずつ自分の世界線と視野を広げていく。
上原の影響もあり、やがて周囲への関心をも少しずつ持ち始める茅。しかしそんな矢先に、自分の心を荒ませた元凶ともいえる大嫌いな母親が事故に遭ったという知らせが届いて――。
親子関係、人間関係、進路希望。
悩める17歳たちの葛藤物語。
【パステルNOVEL小説大賞応募作品】
青春/家族/友情/純愛