あらすじ
「おはよう、悠真くん。……ゆうべは、よく眠れたかしら?」 義姉の凛香さんは、少し……いや、驚くほど過保護だ。
朝は完璧なタイミングで起こされ、制服はいつもプレスしたて。僕の好みを完璧に把握した食事に、スマホの「メンテナンス」まで 。
「家族なんだから当然」と微笑む彼女を、僕は信じていた 。 しかし、彼女の愛は、僕の想像を絶する深淵(しんえん)に達していた。「貴方の人生に、私以外の色は必要ないの」 小学校の頃に出会ったあの日から、彼女は僕を「神様」と崇め、僕を手に入れるためだけに人生のすべてを費やしてきたのだ 。
暴走する愛の果てに、彼女の仮面が剥がれ落ちる時、僕は彼女を拒絶するのか、それとも――。